ToBuToRiはIT関連のお仕事をしているのですが、この業界、どこかの企業に属して日々業務にあたるか、製品を売るか、人のスキル(時間)を売るか。ToBuToRiがやるのは人のスキルを売るに属するのですが、そんな時間売りの不毛な日々を変えるために、時間売りをする傍らで新しいビジネスのアイデアを練ったり、少しでも自分のいやすい世界を実現するために時間を使っています。そんな仕事での時間の作り方を紹介します。
フリーランスに似ている??
ToBuToRiは社会人になってこの方、転職すらしていない人間なので、人から聞いたり、想像する世界ではあるのですが、フリーランスの方たちは自分の時間を100%売ると言うことをしないとのこと。自分の時間を100%売ってしまうと、リスクヘッジが出来ず、何か問題が起こると顧客からの印象を悪くして単価を下げていくことになってしまったり、他に良い話があったときに全く関わることが出来なかったり、次のことをやるインプットの時間がとれなかったりするからだそうです。なのでフリーランスの方たちは、自分の生活に必要な費用を自分の扱える時間100%で稼ぎ出すと言うことはせずに、もっと少ない割合で稼ぎ出すようにしているとのこと。当然、そこにはそれだけの値段で買ってもらえるだけのスキルを持っていることが前提になるのですが。このことを知った時、これって自分のいる世界にも似てるんじゃないかと思ったわけです。
人月商売の世界
IT業界、人のスキルを売るときに、あるスキルを持って何かソフトウェアを作る際に何人で何ヶ月かかるなんて計算をして、その分の人をその分の期間売りに出します。その計算量の単位を人月なんて呼ぶものだから人月商売なんて言われます。こう言った商売をする場面は、例えばソフトウェア開発の受託業務だったりして、売りに出された人は、その期間付きっきりで、ソフトウェア開発をするのです。付きっきりになるので、ソフトウェア開発を通じての経験による成長はあるものの、それ以外の成長や次の仕事の準備なんてものをすることはありません(少なくともToBuToRiは昔そうでした)。
人月商売にタイムデザインを
ただ日々来る仕事の依頼を受けて、人売りをしている世界。フリーランスの世界と比べると良くこんなので生活してられるなと思えるほど、リスクヘッジ出来てなく、次のことを考えていないなと思えるかもしれませんが、それは企業に属していたり、IT人材が不足すると言う外部環境の優位性によりうやむやになっているのかと思います。ソフトウェア開発ではプロジェクト全体でリスクヘッジされるので、個人でリスクヘッジする必要はなかったり、新しい技術がなくても人手が足りないと言う理由だけで人は売れていきます。そんな人月商売の世界だけれども、自分の日々の時間をしっかりデザインしていかなければならないと思っています。
タイムデザインとは何をする?
まず冒頭にフリーランスの話で書いていた通りやらなければならないのは自分の時間を100%売らないと言うことです。会社人としてイチ個人として稼ぐ必要のある金額(人売りをしてるところには原価なんてものが設定されていることがよくあります)を自分が仕事する時間の例えば50%で稼ぎ出して、残りは次の準備や自分がやりたい仕事の世界を実現するためとかに使うのです。しかし、これをやるために大きな前提があります。例えば一月150h仕事をするとして、50%を売るとするならば、75hで150h分の稼ぎをすると言うことで、自分の時間の全てを売る場合の2倍の単価設定をする必要が出てくるのです。高い単価で買ってもらえると言うことは、それだけ希少性が高かったりするスキルが必要になると言うことです。なのでタイムデザインの第一歩は、市場価値の高いスキルを身に付けると言うことになるのです。
まとめ
仕事での時間の作り方と言う話ですが、IT業界の人月商売にスポットを当ててお話をしてみました。時間売りで消耗する日々を脱却すべく、タイムデザインと言う考えのもと、全ての時間を売らないと言うことを実践出来る希少性を身につけるべく、ToBuToRiも日々勉強しています。悶々とする日々を送るあなたにも参考になればと思います。