最近、ToBuToRiはYouTubeでビジネス系の動画を見るのが好きです。企業経営者や学者が色々な知識を教えてくれます。基本的に見るのは2人から複数人の討論形式の動画なのだが、とある知人に教えてもらったドキュメンタリー動画が、本当に面白い。「【正体隠して稼げ1億円】起業チャレンジ!覆面ビリオネア」と言うディスカバリーチャネルの動画なのだが、仕事をしていく上で考えさせられることがたくさんあった。
【正体隠して稼げ1億円】起業チャレンジ!覆面ビリオネア
億万長者の起業家が、見知らぬ土地で、自分の身分や立場を捨てて100ドルの元手から100万ドルの価値のビジネスを90日間で作り上げると言うドキュメンタリー。
ビジネスとは間を埋めること
基本的なことだが、ビジネスは何かしらの顧客が欲しいものを提供することで、その対価を得る。ちゃんと顧客のニーズを調べて入ることをマーケットイン、作り手の思いからスタートするのをプロダクトアウトなんて言う。劇中の一コマに「ビジネスとは間を埋めること」(正確には覚えていないがこのような意味の言葉)と言ったコメントがある。ToBuToRiには、「既に誰かのニーズに応えて埋められている部分は既に競争状態にあり、まだ誰も埋めていない無競争状態のところでビジネスをしろ。」と言っているように聞こえた。劇中でも100万ドルのビジネスが見込めるフィールドを模索するのだが、改めて自分の仕事でもそう言ったところを探すべきなんだと思う。一方で、会社を変えない限り、そもそもの事業領域を変えることは出来ず、その中で選択することしか出来ない。ふと、楠木先生の「ストーリーとしての競争戦略」を思い出した。
ビジネスの基本は安く仕入れて高く売ること
何かものを売るときは当然安く仕入れて高く売ることで、その差額が利益となる。当然のことなのだが、ToBuToRiのいる人月商売の世界はどうなんだろうと、ふと思った(人月商売の話は過去の記事で)。そもそもの商売の成り立ちとしては、人にスキルを教え込んで、それを売ると言うのが人月商売のだと思っている(日本ではちゃんとした専攻を学んで会社に入ると言うより、会社に入ってからその仕事を学ぶと言った形だと思うので)。そうすると安く仕入れるとはどう言うことなんだろう。色々考える中でToBuToRiが辿り着いた答えは、人を育成するコストを安くすると言うことだ。人を育てて成り立つビジネスであることを前提とするのであれば、その売値には、単純な人のお給費以外に、その人を育てるための費用が乗っかるはずである(長期的に見れば)。そうすると売値を安くしようと考えた時には、お給費を下げるか、育成費を下げるかしかない。IT市場の状況からするとお給費の部分を下げるなんて到底出来ることはなく、逆に増やす必要も出てくる。そうするといかに安く人を育てて現場に投下するかと言うことになる。とすると、人月商売の領域では如何に安く人を育てる仕組みを作り出すかがビジネスのカギを握るのではないかと思えてきた。
仲間の重要性
この動画は起業をする過程のドキュメンタリーであるので、当然仲間を集めながらビジネスの成立を目指して行くのだが、実際に会社で仕事をしている自分を想像してみると、「ビジョンを語り合える仲間はいるのか?」とか、「自分は何かのエキスパート足らしめているか?」とか、「エキスパートを仲間として巻き込むことが出来るのか?」とか色々な疑問が湧いてきて、到底劇中のようになんて出来ないんだろうなとか思う。けど、ToBuToRiの目指す世界に行くにはそう言った仲間を探すところから始める必要もあるのかなと思ったりもする。
まとめ
今回は、最近見たYouTube動画による仕事上の気付きを少し紹介しました。あまりネタバレにならない程度にと思っては書きましたが、多少のネタバレにはご容赦ください。今はシーズン1が観れる状態なのですが、シーズン2もあるようなので、観れるようになったら見てみたいと思います。