既存の設計や他の人の設計を真似しながら画面設計を覚えて、要素を整列させたり、注釈やエラーを強調したり、近しい要素をグループ化したりといったデザインの要素も取り入れた設計も出来るようになったあなた。
ユーザー目線に立った要素を入れるとより設計が洗練されますよ。
ユーザー目線に立つとは、
- ユーザーの期待値を反映する
- 画面だけではなく業務全体を見る
- 複雑にしない
と言ったことが挙げられます。
ToBuToRiも他の人の設計を確認する時には上記のことを特に気にして確認しています。
それでは細かくみていきましょう。
ユーザーの期待値を反映する
ユーザーは画面の色々な要素からその動きを推測し期待します。
それは、
- 画面タイトル
- ボタン名
- 画面要素
だったりします。
ダッシュボード画面があったときには、何かしらの情報がサマリーされて出ることを期待し、単なる検索画面が開くなんて思いません。
「登録」ボタンがあったときには、画面で入力した内容が登録されることを期待し、登録と同時に何かの情報が削除されるなんて思いません。
リンクをクリックしたときには、他の画面に遷移することを期待し、登録処理が走るなんて思いません。
このように、ユーザーは各要素から自分の経験をもとにシステムの動きに対して期待を持つものです。
そして、パソコンやインターネットが普及した今日ではユーザーの期待は統一されたものになってきています。
画面を設計する際には、こう言った期待に応える必要があります。
逆にこう言った期待に応えないと使いにくい画面になってしまうのです。
画面だけではなく業務全体を見る
画面は業務を実現するためのシステムの一部です。
そんな画面を設計する時には、その画面だけを意識するのではいけません。
大抵のシステムは1画面だけで成り立つものではなく、複数画面を行ったり来たりしながら、業務を行うものです。
そうすると、画面の前後関係や全体の流れを意識しないと、周りの画面との関係性がぐちゃぐちゃになり、
- 同じような処理をしてしまったり
- 不要な画面に遷移してしまったり
します。
そのため、画面設計をする際には、注目している1画面だけではなくその他の画面も、ひいては業務全体も意識しながら設計を行う必要があるのです。
複雑にしない
画面設計をしているとアレもコレもと考えて複雑になってしまうことがあります。
特に複雑になりがちなのは、
- メニュー
- 作業順
です。
メニューは、良かれと思い色々な画面に遷移出来るようにしようとすると、その構造は何階層にもなり、複雑になります。
画面上に表現できる情報の量を考えても、2階層くらいの情報に留め階層の違いがわかるメニューの見た目にするべきです。
また、作業順についても1画面でアレもコレも出来ると良いと思い複数の作業を並行して行うような作りにしてしまうと、自分が今なんの作業をやっているかわからなくなり、逆にユーザーを混乱されせることになります。
このように親切心から色々な要素を画面に持たせようとすると逆にユーザーを混乱させることになるのです。
まとめ
今回はシステム開発における画面設計をより良くするコツを見ていきました。
それはデザインとかではなく
- ユーザーの期待値を反映する
- 画面だけではなく業務全体を見る
- 複雑にしない
と言った、ユーザー目線に立った内容です。
これらは特段特別な能力が必要なものではなく、少し意識するだけで効果があることです。
あなたも明日の画面設計から意識してみてはいかがでしょうか。
では、また。