継続的なビジネスを目指したいが、なかなかうまく行かず、単発的になってしまうことはありませんか?
それは、ビジネスの根幹に消費側がその契約を「やめられなくなる要素」が設計できていないことによります。
ToBuToRiも継続的なビジネスを目指していますが、うまく行かないときとうまく行くことがありました。
それは、目指していると言いながらも、「やめられなくなる要素」が設計できていないからでした。
逆にうまく言っているビジネスは意図的ではなかったが、「やめられなくなる要素」が組み込まれていたのです。
ToBuToRiの経験も踏まえてみていきましょう。
終わるものと終わらないもの
ビジネスがなぜ終わってしまうのか。
それは、他で代替が利いたり、必要がなくなるからです。
例えば、本ですが、その本を購入して読めば欲しかった内容が手に入り、更に取っておけば読み返すこともできます。
そうすると当然ですが、同じ本をもう一度買うことはありません。
逆に、本から入手している内容が時間とともに更新されるような場合は、継続的に新しい内容になった本を購入することになります。
これが新聞や雑誌の類で、これには昔から定期購読という継続性があるビジネスモデルが存在します。
そこには、消費者は更新される内容を日々追い求めているという前提が存在しているのです。
そう。
これこそが、「やめられなくなる要素」なのです。
経済学者の楠木先生の著書の中でも話題に上がっている内容で、先生の場合は、粘着性と表現されていました。
ToBuToRiの場合
ToBuToRiがやっている仕事の中にも継続して行えているものがあります。
全部の仕事において継続的にやれることを望んではいるのですが、なかなかそうも行きません。
ToBuToRiの仕事はIT業界で人の労働力を売る仕事なのですが、よくあるのがソフトウェアを開発することです。
ソフトウェアの開発は、基本的にはある時期までに必要になる機能を作り上げて納めるということになります。
そうすると、当然作り終わったあとに、その労働力はいらなくなります。
正確にいうと、期間全体を通しても必要になる労働力には濃淡があり、一般的に山型になり、ピークを過ぎるとどんどん人がいなくなっていく形です。
大きいものになると数年という単位で大規模に人を投入して行うのですが、継続性という観点からは、単発に部類されると思っています。
その一方で、こういった開発を品を変えながら連続的に行うと継続性というものが生まれてきます。
しかし、開発する対象というのが必ずあるかというとそうでもないこともあり、これは運に左右される要素が多くちゃんとした設計がなされているとは言えません。
その他として純粋に継続的なものとして、顧客のIT業務を担うものです。
ITにより業務が成り立つのが当たり前になった昨今では、それに付帯するIT分野の業務も存在します。
そういった業務は一定の知識、スキルが必要となるため、外注されることがあるのです。
実はよくよく考えてみるとこれには根本的に「やめられなくなる要素」があったのです。
属人化
顧客のIT業務を行うというのは、日々行う定型的な業務や突然起こる非定形的な業務など様々です。
その中で注目すべきポイントが、その業務一つ一つを行うにおいて、やり方や注意することなどが存在していて、簡単に他の人ではできないことがあるということです。
そういった業務のやり方が定式化されず文書化されていないような場合を属人化と言いますが、これが「やめられなくなる要素」です。
顧客からするとこの業務は絶対不可欠なものです。
ですが、その業務を行うにはこの人しかできません(属人化)となると、その人を辞めさせることができなくなるのです。
そうするとそこに継続性が生まれます。
まとめ
継続的なビジネスを成り立たせるために必要になってくるのは、「やめられなくなる要素」の設計です。
「やめられなくなる要素」とは、他に代替が利かなかったり、必要なくならないものです。
ToBuToRiの働くIT業界では、IT業務などで属人化することが一つに当たると思います。
ToBuToRiも継続的なビジネスを成り立たせたいと日々頑張っています。
今までは「やめられなくなる要素」の設計をしてこず、たまたま継続的になっていたという状態だったので、これからは「やめられなくなる要素」を設計することを意識してみようと思います。
では、また。